get our wish


ピーチ「それじゃ、これから七夕クイズやるわよ〜」
子供達「わ〜い」
ロイ「何だそれ?」
ピーチ「これから短冊に書かれてる願い事を読むから、誰が書いたかを当てるの。まずは簡単なのからいきましょう。
『リンクとずっと一緒にいられますように』
これは誰の短冊?」
全員「ゼルダ姫!」
ピーチ「はい、正解。こんな感じでいくからね。あ、本人は答えちゃダメよ」
ファルコ「ケッ、くだらねぇ」
ピーチ「じゃ、いくわよ。
『早く大人になりたい』
これは誰の短冊?」
ネス「はい! 子供の方のリンクだね」
ピーチ「ネス正解♪ じゃ次いくわよ。
『野球選手になりたい』
これは誰の?」
子リン「ネスだね!」
ピーチ「正解♪ 次は2人いるからね。
『おいしいごはんがいっぱい食べられますように』
これは誰の?」
全員「カービィとヨッシー!」
ピーチ「正解♪ 次も2人いるからね。
『世界征服』
これは?」
マリオ「分かった。クッパとガノンだな」
ピーチマリオ正解♪ 次は…2人といえば2人ね。
『全氷山の制覇』」
全員「ポポとナナ!」
ピーチ「はい正解。じゃ、次いくわよ。
『山盛りのバナナが欲しい』
これは?」
全員「ドンキー!」
ピーチ「正解♪ ここからどんどん難しくなるわよ〜」

ピーチ「じゃ次いくわよ。
『全ての人に平和と安らぎを』
これは誰の?」
ゼルダ「分かりました。マルスさんですね?」
ピーチ「ゼルダ正解♪」
マルス「やっぱり平和が一番ですから」
ピーチ「流石はスターロードね。じゃ次いくわよ。
『打倒クレイジーハンド』
これは誰の?」
フォ「それは確かに俺達の最終目標なんだが……」
クッパ「忘れていたな、そういえば」
リンク「はい。マリオさんですね」
ピーチ「正解♪ じゃ次いくわよ。
『カッコいい人と運命の出会いがしたい』
これは誰の?」
マルス「……女性だとは思うのですが……ここの女性陣はそういう性格の方いませんし……」
ピカ「ピカ!」
ピーチ「はいピカチュウ」
ピカ「ピィカ」
ルイージ「ネス、通訳」
ネス「プリンだ! って」
ピーチ「正解♪」
全員「えーっ!?」
プリン「プリ、プリプリィ」
ロイ「ネス、通訳」
ネス「カッコいいトレーナーと一緒にポケモンバトルがしたいなぁって」
Cファル「面食いだったんだな、こいつ……」
プリン「プリ♪」
ピーチ「じゃ、次いくわよ。
『皆の願いが叶いますように』
これは誰の?」
マリオ「クッパあたりとは大違いだな」
クッパ「余計なお世話だ」
サムス「リンクじゃない?」
ピーチ「正解♪」
ロイ「確かに、リンクらしいお願いだな」
ピーチ「じゃ次いくわよ。これはちょっと難しいかな。
『強い好敵手が欲しい』
これは誰の?」
全員「う〜ん……」
ドンキー「『こおてきしゅ』って何だ?」
ネス「ライバルのことだよ」
ファル「さり気なく傲岸不遜な奴だな」
ドクター「……ピカチュウかね?」
ピカ「ピィカ」
ネス「違うってさ」
ポポ「っはいはいはい! 僕分かった!」
ピーチ「はい、ポポ」
ポポ「ミュウツーでしょ!」
ピーチ「正解♪」
ナナ「ネスやピカチュウはライバルじゃないの?」
ミュ「……ピカチュウは違う……ネスでは足りない……」
ナナ「だってよ、ネス」
ネス「…努力するよ」
ピーチ「さ、次いくわよ。これは何と4人もいます。
『もっと強くなりたい』」
Cファル「まずはロイだな」
ピーチ「ええ」
リンク「じゃあ、後の3人は…」
ヨッシー「ヨッシー!」
プリン「プリ!」
ピーチ「はい、2人。ネス、通訳よろしく」
ヨッシー「ヨッシヨッシー!」
ネス「ルイージさんだって」
ピーチ正解♪」
プリン「プリ、プゥ」
ネス「ピチューだって」
ピーチ「それも正解♪ じゃ、最後の1人は?」
全員「う〜ん……」
ミュ「……私が答える」
ピーチ「どうぞ」
ミュ「ピカチュウ……お前だ……」
ピーチ「正解♪ ちょっと難しかったかしら」
ファル「ピチューはともかく、ピカチュウは意外だったな」
ピカ「ピィカ、ピカピカ、チュ、ピカチュウ」
ガノン「小僧、通訳しろ」
ネス「自分はトレーナーのポケモンだから、もっと強くなって次のポケモンリーグでも優勝するんだって」
カービィ「すごい意気込みだね」
Cファル「向上心があるのはいいことさ」
ピーチ「じゃ次いくわよ。今度は3人ね。
『もっと手応えのある依頼が来ますように』
これは?」
ロイ「やる気満々だな」
リンク「確かに、最近の依頼は簡単なものが多かったですが」
ゼルダ「1人は、多分サムスさんじゃないかと思いますが」
ピーチ「ゼルダ正解♪」
子リン「ファルコとか言いそうだな」
ピーチ「残念、それは外れ」
ルイージ「あ、ファルコンだね」
ピーチ「そっちは正解♪」
ファル「なら後の1人はフォックスだな」
ピーチ「流石はチームメイトね。正解よ」
ナナ「ねえ、手ごたえのある依頼ってどんなの?」
サムス「そうね、それなりに強い敵が出てくる依頼かしら」
ピチュー「ピィチュ、ピチュ?」
サムス「ネス、通訳」
ネス「それってダークリンクとかギガクッパみたいなの?」
Cファル「いや、あれは歩く災害だから」
フォ「大体ピチューくらいの強さがいいかな。本気で戦えるし、あまりこちらに被害が出ないから」
ポポ「ふーん……」
ピーチ「さて、次も2人いるからね。
『皆が怪我をせず健康でありますように』
これは誰の?」
クッパ「まず、1人はドクターだろう」
ピーチ「ええ」
ゼルダ「でも、後の1人は誰かしら……?」
マリオ「言いそうなリンクやマルスは別のお願いをしているしな……」
全員「……う〜ん……」
ピーチ「(やっぱり難しいかしら。ま、仕方ないわよね)」
フォ「…………」
ファル「おい、何笑ってるんだよフォックス」
フォ「……い、いや……何でもない……」
Cファル「何でもないわけないだろ」
サムス「ほら、キリキリ吐きなさい」
フォ「…………」
ネス「ねえ、何か分かったら言ってよ」
子リン「僕達分かんないや」
フォ「……いや……」
ゼルダ「フォックスさん、遠慮せずにおっしゃって下さい」
リンク「笑ったりしませんから」
フォ「いや……それは無理だろ……まあ、話すが……」
ナナ「何何?」
フォ「……なあ、ピーチ姫……それ、書いたのファルコだろ……」
ピーチ「正解♪ 流石はリーダーね」
全員「……」
ファル「……おい?」
ピーチ「………ぷっ」
全員「あはははは!」
ファル「なっ! てめぇら、そんなにおかしいか!?」
子リン「だってだって……っ」
ネス「似合わなさ過ぎるよぅ……」
ファル「るせー! 文句あるか!?」
マルス「い……いえ……」
ゼルダ「ご、ごめんなさい……」
ファル「笑いながら言うなっ!」
マリオ「わ……悪い……」
フォ「笑うなっ……あいつ悪いのは口だけだから……」
ファル「真っ先に笑ったお前が言うなっ!」
カービィ「きゃははははは!」
ロイ「はははっ、はっ、腹痛ぇ……」
ファル「てめぇらは笑いすぎだ!」
ガノン「……くく……」
ミュ「…………ッ」
ファル「うわ、こいつらまで笑ってやがる……」
ピーチ「くぷぷっ……さ、さて、笹を燃やしに行きましょうか」
リンク「そ、そうですね……」
クッパ「火は我輩がつけよう……ックク」
ファル「もう笑うなーっ! てめぇら、覚えてろよ!」





後書き



凛さんのリクエストで、七夕小説です。
……しかしリンゼル色がきれいになくなったなぁ……(涙)
すみません〜……





オマケ



「そう言えば、ピーチ姫の短冊が読まれてませんよね」
「あら、鋭いわねゼルダ。本当はこれを最後に読むつもりだったけど……もういいかなって思って、外しちゃった」
ピーチは持っていた桃色の短冊をゼルダに見せた。
「もう叶ってるものね」
「そうですね」
ゼルダは微笑んだ。
「そうそう、リンクがさっき外の空気を吸いにバルコニーに行ったわよ。折角なんだから押し倒してらっしゃい」
「な、何をおっしゃるんですか!」
ゼルダは怒ったように言ったが、そそくさとバルコニーに向かっているあたり説得力はない。
「さて、私もマリオとラブラブしようっと」
短冊をテーブルに置いて、ピーチも立ち去った。



風にさらわれ夜空に舞い上がった短冊には。
『皆が楽しく笑っていられますように』と書かれていた。





END♪