※これはフィクションです。実際はそんなことありません。
「……ボスバトルで覚えておくべきこと?」
「うん。これからやろうと思ってるんだけど、できれば前にクリアした人の話も聞きたくて」
「なるほど」
サムスは軽くうなずいて、トレーナーにきちんと向き合った。
「まず、緊急回避は絶対必要。空中にいた方が安全なことが多いけど、これはケースバイケースね」
「ふむふむ」
トレーナーは小さなメモを取り出してメモを始めた。
「それから、敵の攻撃はパターンが決まってる。回避方法もあるから、このモーションでこの攻撃が来るというのは覚えておきなさい」
「ふむふむ」
「ま、こんなものか。……あ。そうねトレーナー、メタリドリー戦では崖つかまりしないようにしなさい」
「え?」
落ちろという意味なのだろうか。
「いい? メタリドリー戦での足場はファルコンフライヤー。ヤツは後ろからやって来て攻撃をくりかえす」
フィギュアを使ってサムスは再現してみせた。
「だから、大抵深追いしすぎてフライヤーの後ろにつかまることになるんだけど」
「だけど?」
「ここにつかまると、バーニアの炎がまともに当たるの」
「……」
「私はパワードスーツ着てたからよかったけど……カービィやピカチュウのサイズでもない限り、絶対焼けるわね」
「恐るべし、ファルコンフライヤー……」
トレーナーの頬に、一筋の汗が流れた。